コーラ片手に音楽を

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Brinsley Schwarz "The New Favorites Of Brinsley Schwarz" ―覆水って盆に返らないよね―

どうも。ながたつです。

最近は1日1枚聴いたことのないアルバムを聴く時間を設けています。次から次へと新しい音楽を聴いていると消化不良をおこしてしまい、ただいま少々疲れ気味です。そうすると、いつも聴くテッパンに戻るんですよね。そんなテッパンの1枚について今日は話をしようかと。

 Brinsley Schwarz "The New Favorites Of Brinsley Schwarz"について

Brinsley Schwarzといえばパブロックの代表格。バンド名でもあるBrinsley Schwarzを筆頭に、あのNick Loweも在籍していたバンドなのは周知の事実かと。Nick Loweについては以前少し触れたので下のリンクをご覧ください。Instagramでもこのアルバムについて触れています。こちらも併せてどうぞ。

coke-and-music.hatenablog.com

さて、昔から聴いているアルバムの1つである"The New Favorites Of Brinsley Schwarz"。これは本当に捨て曲なしの名盤と称して差し支えないと思います。

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(Brinsley Schwarzの"The New Favorites Of Brinsley Schwarz"。1974発売。後にRockpileで合流するDave Edmundsプロデュース*1Nick Lowe名義として知られている曲はこの頃の曲であることが多い。僕も長いこと勘違いしていたことはヒミツ。)

Brinsley Schwarzの最後のスタジオアルバム。終始ポップに展開されています。The Beatlesの”Day Tripper”のカバーも収録されていることはあまり話題に上りませんが、このカバーもなかなか激しく仕上がっており、聴き応えは十分です。

さて、このバンドを聴いて、どうせあの曲でしょ?と思う人もいるかもしれません。そう、"(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding"です。僕も最初はこれを取り上げようと思ったのですが、Instagramでも触れたので今回は違う曲を。

この曲の次に聴き入っている"Trying to live my life without you"です。ソウルシンガーであるOtis Clayのカバーですが、このアレンジもまたいいんですわ。このアレンジだからこそ好きになれたと思いますし、ソウルへの橋渡しとしてもいいキッカケに!(今日はカバーの話が多いな笑)

"Trying to live my life without you"に共感…?!

 前回の記事と同様に、今回も歌詞を書こうと思います。

(※アルバム付属の歌詞カードより引用。和訳は自力で書いています。)


Brinsley Schwarz - Trying To Live My Life Without You

*Well, I used to smoke

Five packs of cigarettes a day

It was the hardest thing to put them away

I drank four or five bottles of wine

I had a glass in my hand all the time

Though breaking those habits was hard to do

Not compared with the changes

That you put me through

俺は毎日5箱のタバコを吸っていた

これをやめるのはムリな話だった

4〜5のワインも飲んでいたな

いつでもグラスを手放すはなかった

これを改めることは難しいことだったけど

お前がもたらしてくれた変化とは

まったく比にならないよ

 

**Trying to live my life without you, babe

It's the hardest thing I'll ever do

Trying to forget the love we once shared

It's the hardest burden I'll ever bare

お前がいなくても生きていこうとしたけど

これは何よりも辛いことだよ

かつて分かち合った愛を忘れようとしたけど

これ程に耐えられないことはないよ

 

I had the worst reputation around

For chasing all of the women in town

I thought to change my way of living

Was hard to do

But the hardest habit to break, babe

Was loving you

Though I,ve done all things I had to do

It's gonna take a miracle to get over losing you

俺の悪評は至るところに知れていたな

なんせ街中の女を追いかけ回していたから

そんな生き方を改めようと思っていたけど

それはで改められなかった

けど、1番変えられなかったことはな

お前を愛することだったんだ

やるべきことはすべてやってみたけど

お前がいない今を生きるには奇跡が必要みたいだ

 

(**Repeat)

(*Repeat)

(**Repeat twice)

Trying to live my life without you

お前なしで生きていかなければならないのか

 

こうして和訳してみると、なんだか切ない気持ちになりますね。恋愛に限らず、このような過ちってみんなが通る道ではないでしょうか。人間関係においても、取り返しのつかないことってあります。また、人間なんざ過ごしている多くの時間がだらしなくてみっともないと思います。僕自身も自己破滅的な性格があるので、こういう曲を聴くと、自分だけではないんだなとホッとします。それでも、改めないといけなんですけど…

後悔先に立たず、覆水盆に返らず、それでも…

僕自身、恋愛にせよ、人間関係にせよ、恥の多い人生を過ごしております。後悔に後悔を上塗りしているような人間です。それでも、同じことを繰り返しますし、何かに依存して(音楽もその1つ)やっとの思いで生きています笑

特に恋愛に関しては、「どうしてあんなこと言ったかな」とか「あれをすればよかった/しなければよかった」なんてことだらけで、「もう恋なんてしないなんて」しょっちゅう言っている次第です。それでも、出会いやご縁に抗えないのが人間なんですね。恋に落ちる時は落ちてしまう。恋愛なんてある種の病気なので、まともな言動ができず、同じような症状を延々と繰り返すのでしょう。

そういう人間の持つみっともなさというのを教えてくれるのが音楽のチカラの1つだと思います。ラブソングが平安時代から歌われているのはその証左でしょう。こうして文章で認めても、なんのこっちゃと思う方もいると思われますが、歌にした途端にスッと入るんですよね。そういうものにすがりながらも、同じような後悔を重ねながらも、きっと自分はいい方向に向かっているんだと勘違いしながら生きていくしかないんだなと思う今日このごろです。

間違えてもいい、とにかくやってみろ。この精神が大切なんでしょう、きっと。